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できる限り住み慣れた家庭や地域で医療・介護サービスを受けながら、安心して自分らしい生活を実現するために、国を挙げての在宅医療制度が推進されています。

厚生労働省の調査によると、65歳以上の高齢者は2025年に3,657万人となり、2042年にはその数がピークを迎える予想となっています。2055年には実に全人口に占める割合が25％を超えることになり、さらに都市部を中心に75歳以上の後期高齢者も急激に増えることになります。そして、高齢者のうち60％以上が在宅での療養を希望しており、同時に療養できる高齢者施設も圧倒的に不足しています。

1950年代には約8割の人が自宅で亡くなっていましたが、2008年には逆に8割の人が病院でなくなっており、国家予算的な観点からみても、長期入院を避け、在宅での療養期間を長くすることが求められています。そのため、在宅医療制度は、「介護保険事業」と連携しつつ、日常の療養支援、急変時の対応、退院支援、看取りなどの体制が進むよう、平成25年からの5ヶ年計画にて整備されることになっています。