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診療費は、全国一律の診療報酬から算定されることになっており、また各保険医療機関からは「診療内容が分かる領収書」が無償にて発行されるため、患者側も診療の内容を正確に知ることができます。医療を受ける私たちも、ある程度は診療費の点数について知っておく必要があるでしょう。

一般的に診療所に通院する場合の診療費に比べて、在宅医療の診療費は割高と感じられるかもしれませんが、たとえば入院治療を行うこと、病院で高度医療を受けることなどと比べれば、安価だというケースも考えられます。要は、どのような状態で高齢期を過ごすかという患者や家族の考え方の問題であり、在宅医療を選ぶということは医師を中心にした24時間体制の在宅チーム医療・看護を受けることができるということに対する対価と考えられます。

おおよその目安に関しては、以下の通りとなります。

上記が基本的な診療費で、1割負担だと5,860円になり、
そのほか、検査、処置、注射、薬などの費用が別途必要になります。

また、医療保険で訪問看護を利用した場合などは、ケースに応じて細かく点数化されています。
なお、医療費負担額には上限があり、それ以上は支払いが免除されます。たとえば1割負担で70歳以上の方は一般的に12,000円が上限となっています。

したがって、在宅医療の診療費は、月額7,000円～9,000円ぐらいが一般的で、上限が12,000円となります。